お手入れガイドお庭を育てるために、これだけは知っておきたいこと
日頃から庭をよく観察していると、病気や虫害の早期発見につながります。
病虫害の対策はさまざまですので、情報を集め、適切な対策を施しましょう。
- 庭に関心を持って早期発見を
- 病虫害は早めに発見して、害が広がらないようにすることが大切です。日頃からこまめに植物の様子に目を向けて、小さな変化に気づきましょう。特に、葉っぱの裏や鉢の底は要注意です。
- こんな異変を見つけたら
- 葉に白い粉がふく、黒や白やさび色に変色する、褐色の斑点ができる、コブができるなど、病虫害の症状はさまざまです。植物名や症状をもとに、対処法を図鑑やインターネットで調べましょう。
- 農薬を使わない防除を、まず優先
- 人には害虫と呼ばれる虫も、自然界の一部です。必要以上に農薬を使わず、環境や近隣に配慮した防除を心がけましょう。庭を観察するときは、ビニール袋や割り箸を携帯します。害虫を発見したら、割り箸でつまんで袋に入れ、縛って捨てましょう。また、本やインターネットで調べてみると、身近なものを使った簡単な駆除方法も数多く紹介されていますから、参考にしましょう。
- 働き者のいきものたちをお庭に呼ぼう。
- 害虫には天敵がいます。たとえば、テントウムシはアブラムシが大好物です。葉を食うバッタは、カナヘビやカマキリ、アシナガバチが食べてくれます。またクモは、蚊などを効果的に捕らえてくれます。こうしたいきものたちと共生することで、薬剤に頼らない、環境にやさしいお庭が実現できるのです。
- 人体に影響のある毛虫に注意を!
- 毛虫のすべてが、人体に悪い影響を及ぼすわけではありません。毒を持っているのはむしろ少数派です。チャドクガやイラガなど、主な虫と発生する樹木、時期を覚えておきましょう。
- 薬剤散布時の注意
- 薬剤の使用が必要なときは、ラベルに記載された内容を必ず守ってください。できるだけ、飛散の少ない薬剤を使いましょう。散布する場合は、風のない日の午前中に。人やペット、洗濯物、クルマなどにかからないように注意しましょう。
- 選択的除草のすすめ
- 自然に生えてくる雑草を放置しておくと、植えた植物を覆ったり、養分を吸収するなどして、生育を妨げます。不要な雑草は、茂る前に取っておきましょう。ただし、花が美しかったり、形の面白い雑草もあります。お手入れのじゃまにならなければ、かわいい雑草をそのまま残して、他の植物といっしょに楽しんでみましょう。
- 病虫害は多種多様。インターネットで情報を
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病虫害の対処には、インターネットは心強い味方です。
例として、役立つ3つのサイトをご紹介します。- ■ 住友化学園芸株式会社
- www.sc-engei.co.jp/
- 病害虫、薬剤だけでなく、野菜や花、庭木の育て方などの情報も充実。
- ■ 農林水産省「農薬コーナー」
- www.maff.go.jp/j/nouyaku/
- 農薬に関する諸情報および飛散防止に関する情報を提供。
- ■ 緑化情報ナビ
- ryokka.kensetu-navi.com/
- 樹木についての情報が満載。